【トラックの坂道発進とMTのお話】~怖い?苦手?プロドライバーへの最初の壁~
先日、藤俊運輸SNSのフォロワーさんからトラックのMT(マニュアルトランスミッション)での坂道発進が怖い、難しいという声を頂いたのでその事について少し書かせて頂きます。
まず、昨今の20代のドライバーさんは、乗用車のAT車率の高さ故にMT車に触れる機会が少なくてMT車に慣れておらず、トラックドライバーへの最初の壁が“MTを使いこなす”ということになってしまっています。
弊社の新人さんでもそうですが、トラックドライバーを目指される方は特に“坂道発進”にアレルギー反応を示してしまうものです。
新人さんからすれば
「荷物をパンパンに積んで重い状態、これはしくじって坂を下がってしまったら後ろの車にドンッ!!やん( ;∀;)」
そんな気持ちがより一層プレッシャーになってパニックになりがちです。
ですが実は、トラックの坂道発進は乗用車よりも簡単なのです。
トラックはトルクが太い(パワーがある)ぶん、ローギア1速でクラッチをつなぐだけでアクセルを踏まずともスルスルと進みだすのです。
乗用車にはそこまでのパワー、トルクの太さがないので、この様な発進方法はできず、クラッチをつなぎつつアクセルを踏んでいかなければエンストしてしまいます。
ここにトラックと乗用車の決定的な違いがあります。
前置きが長くなりましたが
トラック坂道発進 攻略ポイント! ※サイドブレーキなし
- ギアを1速に入れてクラッチを半クラッチ状態にする。この時、右足はブレーキペダルを踏んだ状態。
- トラックが前に進もうとするのでクラッチペダルから足を離すと同時に、右足をブレーキペダルから離す。
- アクセルペダルをじんわりと踏み足していく(※ココではじめてアクセルペダルを踏む)
この3ステップだけで簡単に発進できます。
いきなり坂道では怖いと思うので、平坦なところで上記の3ステップの発進を練習することがおススメです。
平坦なところで練習して、トラックのパワー、トルクの太さを感じることが必要です。
最初は空車の状態で平坦なところで練習。慣れてくれば、緩めの坂道で練習、荷物を積んだ状態で練習、と徐々に難易度を上げていけば簡単です。
トラックのパワーに身を任せるだけ。そう!トラックの坂道発進は簡単!なのです。
このことを理解できれば坂道発進が恐怖心なくできるようになります。
以上、トラックの坂道発進とMTのお話でした。素敵なトラックライフを!
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