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坂道発進のその先に…

先日、新人Mさんの添乗指導で4tに乗って奈良県吉野郡まで添乗指導に行かせて頂きました。

この日のテーマは、

 

〇正確なMT(マニュアルトランスミッション)操作

〇かもしれない運転の励行

 

最近の新人さん(若年層)は、乗用車のAT車率の高さ故にMT車に触れる機会が少なくてMT車に慣れておらず、独り立ちへの最初の壁が“MTを使いこなす”ということ。

 

ほとんどの新人さんは特に“坂道発進”にアレルギー反応を示してしまうのです。

新人さんからすれば

「荷物をパンパンに積んで重い状態、これはしくじって坂を下がってしまったら後ろの車にドンッ!!やん( ;∀;)」

そんな気持ちがより一層プレッシャーになってパニックになりがちです。

 

ですが実は、トラックの坂道発進は乗用車よりも簡単なのです。

 

トラックはトルクが太い(パワーがある)ぶん、ローギア1速でクラッチをつなぐだけでアクセルを踏まずともスルスルと進みだすのです。

トラックのパワーに身を任せるだけ。そう!トラックの坂道発進は簡単!なのです。

このことを理解できれば坂道発進が恐怖心なくできるようになります。

Mさんもメキメキと上達して安心して横に乗っていられるようになりました。

 

そして、“かもしれない運転の励行”

吉野のコースは道幅が狭く先の見えないカーブが多いというのが特徴です。そんな危険な道でも地元の乗用車ドライバーさんは結構な速度で通過していくし、大型トラックやダンプカーも意外と多く通るので、危険度は高めになっています。

そんなコースでは、“かもしれない運転”を体に染み込ませる絶好のチャンス!

先の見えないカーブの先に、人がいるかもしれない、車がとまっているかもしれない、大型トラックがセンターラインをはみ出して来るかもしれない、商店から人が飛び出してくるかもしれない、色々な危険が潜んでいる。まさに危険の総合商社。机上では学ぶことができない実地での訓練、添乗指導の醍醐味です。

そんな危険なコースをかもしれない運転でくぐり抜けてお客様の荷物をお届けし、この日の任務は終了。

 

添乗指導をさせて頂くといつも思う事があります。

それは、指導される側はもちろん、指導する側も成長できるという事。

何とか安全意識や技術を向上してもらえるようにと苦心する中で、自分自身の意識や技術が向上していくということ。

添乗指導とは、皆が成長できる絶好の機会、我々運送業における最高の教育現場なのだと思います。

 

コロナ禍で添乗指導の機会を絞っている現状ですが、終息したら添乗指導の機会を増やして、ドライバーさん同士でもどんどん添乗指導してもらって、更なる安全意識の向上と技術の向上を目指していけたらと思った一日でした。

【関連ブログ】

【トラックの坂道発進とMTのお話】~怖い?苦手?プロドライバーへの最初の壁~

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